プライバシーポリシー


遠い日の蝶発売記念

『G線上の猫−全三集』のスピンオフ『遠い日の蝶』が2010年7月1日に発売の宮城とおこ先生にインタビューをお願いいたしました!



Q.『遠い日の蝶』の発売おめでとうございます! 『G線上の猫−全三集』から始まり、スピンオフ作品『遠い日の蝶』まで、執筆を終えられての今のお気持ちを教えてください。
時間はかかりましたがきちんと終わらせることができてほっとする気持ちと、ずっと付き合ってきたキャラクター達ともこれでお別れ、というさみしい気持ちと半々です。


Q.ご執筆時の思い出深いエピソードはありますか?
とにかく背景とピアノを描くのが大変だった記憶が。ピアノはバイオリンに比べてキャラの位置が固定されてしまうのがしんどかったです。


Q.『遠い日の蝶』、『G線上の猫』と音楽が作品の大きな要素のひとつになっています。音楽を要素のひとつとして選んだ理由を教えてください。
G猫開始当初はただなんとなくそんなのがいいかなーと…(すみません)。続けていくにしたがってだんだんなじんできたかな?と思っています。
G猫であまり音楽の要素をお話に取り入れられなかったので、蝶の方ではもうちょっとお話に組み込めるように、と考えました。


Q.『遠い日の蝶』『G線上の猫−全三集』とどちらも作品を象徴する綺麗なタイトルですが、どうやってタイトルを決めていますか? またタイトルに込められた思いを教えてください。
受キャラを表すキーワードがまずあって、それに合いそうな言葉をいくつかピックアップしてなじみのいいものに決めました。珍しくほとんど迷いませんでした。
タイトルはさらっと決まった時の方が出来がいい気がするので、どちらも気に入っています。


Q.『G線上の猫−全三集』『遠い日の蝶』のキャラクターについて宮城先生からひと言お願いいたします! (描きやすかったとか、描きにくかったとか)
◆理也(白理也・黒理也・合体理也)
G猫本編~蝶~真夏の距離、と時間が流れるにつれ、新たな出会いや経験を経てパーソナリティや振る舞いが少しずつ変化していく、と自分なりのイメージがあったのですが、分量的に全部は描ききれなくて読者さんの想像にお任せすることになってしまったのがちょっと残念です。

◆佐紀
だんだんアホになった気はします…。ちょっとお兄さんぶりたいところと、末っ子キャラ的な甘えん坊属性が混在してる人かと。

◆篤志
今見ると自分でも受っぽいと思います。こういう親しみある普通っぽい攻というのは自分的には好きなんですが。

◆香坂
最後までよく掴めない人でした。でも私自身がよく理解できる攻というのはだいたいへたれてくるので、この人はこれでいいのかな。

◆アーヴィン
とにかく大人っぽくなるように、といろいろ試行錯誤しました。私が今まで描いたものの中では新しいタイプかなと思います。


Q.お話を考えるときに、まずなにから決めていきますか?(話のテーマとかキャラクターとか)
BL作品の場合限定ですとシチュエーションというか、攻受をどういう関係に設定するかが最初になるかと思います。
ただG猫スタート時は正直BL作品であるということをあまり意識していなかったので、自分がBL以外で描く時と同じ様にキャララフ・キャラ設定から作りました。


Q.宮城先生が萌えるBL的シチュエーションやセリフがありましたら教えてください。
受の方が一見弱そうでいて実は精神的に優位、受に攻が振り回されるパターンというのが描き手としての自分的王道らしいです。攻の方が高スペックだったりするとなお良いようです。
読む側としてはもうちょっと自由度が高いというか、自分が描いたことのないテーマ、例えば年下攻やヤクザとかも楽しく読んでいます。


Q.作品を創るうえで大切にしていること、もの、言葉をあげるとしたら?
「一期一会」読者さんに手に取っていただける1回こっきりのチャンス、と考えて丁寧に作品を作っていきたいです。




Q.もうそろそろ夏休みですが、『夏』で一番に思い出す(思いつく)のはなんですか?
暑かったり寒かったり(エアコンで)。正直苦手な季節なのです。


Q.この夏、やってみたいことはありますか? もしくは行ってみたいところはありますか?
友人と昨年うなぎ部を開設したのでうなぎを食べに行きます。でもあんまり食べ過ぎるとおなかを壊すので気をつけます。


Q.普段はどのような音楽を聴いてらっしゃいますか? 音楽ジャンルやお気に入りの歌手など教えてください。
もうクラシックしか聴かなくなってしまいました…最近はバッハかブルックナーかマーラー。


Q.疲れたときなどおすすめの気分転換方法がありましたら、教えてください。
体が疲れた時は寝るだけですが、気持ちが疲れた時は散歩に行きます。2、3時間くらいふらふらします。


Q.読者のみなさまへメッセージをお願いします!
長い時間がかかってしまいましたがやっと完結しました。シリーズを最初から読んでくださっていた方も、たまたまここをご覧になってる方も、最新作は「今までとはちょっとイメージの違うものを」と思って頑張りましたので、お手に取っていただけると嬉しいです!