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作品紹介

あらすじ

「死んでもいいよ。誰かにそう言って欲しいんだろ?」
花島駿一はある雨の夜、傘もささず自分を痛めつけるかのように雨に打たれている男に出会う。放っておくことができず、駿一は男を自宅へとつれ帰る。だが部屋に入った途端男は「あんたが死にたくなくなるくらい、愛してあげる」と駿一を押し倒し…。

千夜時久睦先生オススメシーン

植木鉢を拾ってきた駿一に海留が反応するシーン。
お互いに関心の無かったふたりの(特に海留の)感情が初めて動き始めるシーンなので、大切なところかと思いました。

人物紹介
ペンネーム
千夜時 久睦
誕生日
1月15日
血液型
A型
出身地
福岡県
趣味
一人旅。一人ライブ参戦。最近、日本画を習い始めました。
インタビュー

文庫『早暁のゼラニウム』はじめ、作品に対しての質問です。

12月6日に『早暁のゼラニウム』が発売となります。千夜時先生のデビュー作となりますが、今の率直なお気持ちをお聞かせください。

恐怖と喜びで、猛烈に胃が痛いです。

導入からたくさんの伏線とミステリアスな雰囲気を漂わせる今作ですが、ご執筆される上でどのようなことを意識されたのでしょうか? 
またこの作品をご執筆されたきっかけを教えてください。

『謎』というのは読者の方の興味を引っ張り続ける力があるかなと思い、作品作りでは意識して組み込んでいます。
執筆のきっかけは、ネタバレになるので詳しくは言えませんが、本編のラストのような場面に私自身憧れがあったので、そこから逆算してストーリーを考えていきました。

物語が進むにつれ、駿一と海留だけだった世界にふたりの過去にまつわる人物が登場していきます。みな一様ではなく、善いひと、駄目なひと、悪いひととそれぞれですが、キャラクターの立ち位置や書き分ける上で気をつけていることなどはありますか?

脇役でもそれぞれのバックグラウンドを考えておくこと、でしょうか。

収録作品には本編とショートストーリーが2本あります。「銀のアラザン」は本編中では見られなかった駿一と海留の甘い雰囲気がえがかれていますが、心境の変わったふたりはご執筆されている千夜時先生から見てどのような変化がありましたか?

駿一も海留もやっと精神的に落ち着いてきて、お互いのことだけを深く考えられるようになったと思います。

今作を書かれていて楽しかった点、苦労した点を教えてください。

楽しかったのはショートストーリー2本を書き下ろせたことです。二人のその後はずっと頭の中にあったので書く機会をいただけて嬉しかったです。
苦労したのは元々中編ほどだった本編を長編に再構築したことです。 あと、締切りの1週間前に玉突き事故に遭ったり、パソコンにウイルス感染疑惑が浮上したり、ヘタレなのでストレス性の蕁麻疹で通院したり、そういった外的要因にも苦しめられました。

本編に納めきれなかったエピソードや、製作中の秘話などありましたらぜひ教えてください!

制作の秘話といいますか、海留は鉱物図鑑を見ていて生まれました。鉱物図鑑のオパールの写真がとても綺麗で、髪の毛に光が当たってオパール色に輝くという冒頭のシーンが頭に浮かんで、白金の髪の毛を持つ人物がいいなと思い、でも人工で染めた色じゃだめだ、でも外国人だと話が進まない、じゃハーフで、といった具合で決まりました。

『早暁のゼラニウム』を読者のみなさまに読んでいただく上で、注目していただきたいポイントを教えてください。

双方の視点から少しずつ明らかになっていくお互いの素性や過去、そして想いを楽しんでいただけたらと思います。

千夜時先生ご本人に関する質問です。

小説を描き始めたきっかけはなんですか?

子供の頃、漫画家になりたいという夢があったのですが、壊滅的に絵が下手だったので早々に諦めて生きてきました。
でも大人になって他の仕事をして過ごしつつも、その想いがずっと心の中で燻り続けていて、ある時、絵がダメなら文章にすればいい! と思い立ち、小説を書き始めました。

小説を描く上で影響を受けたり、リスペクトしているもの(作家様、本、音楽、映画などなんでも)はありますか? 
理由もあわせて教えてください。

子供の頃読んだ藤子・F・不二雄先生の「大長編ドラえもん」と手塚治虫先生の「火の鳥」です。
「大長編ドラえもん」は舞台設定の面白さ、驚きの展開、いつもとは違う五人の友情…… もう本当に、わくわくどきどき、時には涙して何度も何度も読み返しました。今でもバギーちゃんのねじが載ったしずかちゃんの手のひらの絵が頭に浮かびますし、台風が近づく季節になると魔界の接近を思い出します。私が子供の頃はまだ藤子先生は学年誌にドラえもんを連載されていたのですが、体調不良で時々休載(以前の作品を再掲)される時があって、先生に何かあってドラえもんが読めなくなったらどうしよう、と真剣に悩みました。ドラえもんのいない世界で私は生きていけるのか、と。これを書いてる今もちょっと涙が込み上げてきます。でも先生が亡くなられたあとも、今でもこうしてたくさんの子供たちに本当に大切なことは何か、ということを伝え続ける先生の作品は何かを創る人間にとって目指すべき目標というか、夢だと思うのです。
「火の鳥」は子供の頃通ってた耳鼻科の待合室で読んでたのですが、作品と作品との繋がりを知った時、足元が崩れ落ちていく感覚というか、目の前がグラリと揺れ、広大な宇宙にひとり投げ出された感覚に襲われたのです。もうそこは古ぼけた待合室ではありませんでした。あんな感覚に陥ったのは「火の鳥」が最初で最後です。人間とは、生きるとは、時間とは……子供心に色んなことを考えました。
この2作が私の創作の原点です。
すみません、つい熱が入って長文になってしまいました。読者の方引いてないでしょうか、大丈夫でしょうか。

最後に、読者のみなさまにメッセージをお願いします。

ここまで読んでくださりありがとうございます。少しでも興味を持ってお手に取っていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。

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