interview – 囀る鳥は羽ばたかない http://saezurutoriha.sub.jp/saezurutoriha ヨネダコウ - 大洋図書 Wed, 29 Nov 2017 01:41:48 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.9 Comics 3 -Special- 著者インタビュー http://saezurutoriha.sub.jp/saezurutoriha/2015/06/01/comics-3-special-interview/ Sun, 31 May 2015 15:00:38 +0000 http://saezurutoriha.sub.jp/saezurutoriha/?p=284 「囀る鳥は羽ばたかない3」に関する質問です。 2015年6月1日『囀...]]>

「囀る鳥は羽ばたかない3」に関する質問です。

2015年6月1日『囀る鳥は羽ばたかない』の三巻が発売になりました。
今の率直なお気持ちを教えてください。

2巻からだいぶ間が開いてしまって申し訳ないです。待っていてくださった読者さんと、ご尽力くださった編集部、営業の皆様にも感謝です。


ヨネダ先生の作品で、続刊となっているのは本作品が初になります。
巻数を重ねることで、気持ちの変化はありますか?

最初は先の事を考えたりして途方に暮れてたりしましたが、現在は今その時のキャラの動向を楽しんでもらえるといいなと思うようになり、余裕を持って描けるようになりました。単巻の時はプロットが数枚で済むのでストーリーラインが一本で済み起承転結も分かりやすかったのですが、「囀る~」はラインが2本(恋愛と極道の部分)があったり過去との交錯もあるのでいつもよりは多少ちゃんとしたプロットを作っています。長い連載は初めてなのでいまだ手探り状態です。


3巻になり話の流れはますます大きく、登場人物の心情も複雑になってきています。1巻発売のインタビューでもお聞きしましたが、当初の構想と異なる展開やイメージが変化してきたキャラクターがありましたら、教えてください。

変化してるなと思うのはやはり百目鬼です。今巻は特に百目鬼の巻といっても良いくらいになってるかもしれません。今まで矢代同様百目鬼を「可愛い」と言ってくださっていた読者さんがショックを受けたりするかもしれませんが…(笑


カバーイラストについて教えてください。1巻は構図が強烈なインパクトを残し、2巻はロングの夜の雨が印象的でした。3巻は矢代と百目鬼が絡み合い、ふたりの関係性を伝えてきました。カバーイラストのイメージはどうやって決めているのでしょう?

その巻の内容に合うことを一番大事にしています。1巻は矢代の人となり、2巻は二人を取り巻く背景、3巻は二人の関係性の変化にイメージを当てはめました。3巻は本当は「今」描きたい絵のイメージというものが別にあったのですが、それをやると内容と表紙がどうしてもリンクしないので、そこはぐっとひっこめて今後それに見合った巻数の時の表紙にしようと思いました


コミックスではカラーページも収録されています。1巻から3巻までのカラーで気に入っているものを教えていただけますか?

一番気に入ってるのは2巻の冒頭のカラー(梟と雀)の絵です。構図が気に入ってます。


2巻では百目鬼が矢代を守れなかった自分へのけじめとして小指を落としました。3巻で、百目鬼は大きく変わっていきます。ご執筆なさる場合、矢代と百目鬼の関係で特に注意していることはなんですか?

上下関係があり、プライドがあり、衝動があり、二人がシーソーのようにバランスを保っていければと思ってます。


2巻の読者さまにお答えいただきましたハガキでは、メインキャラクターである矢代と百目鬼はもちろんですが、三角と竜崎がとても人気がありました。キャラクターを創る際、重視していることはなんですか?

矢代に限らず多少の矛盾や多面性があるように心掛けてはいます。


ヨネダ先生が予想外に気に入ったキャラクターはいますか?

私というよりも読者さんに予想外に気に入っていただいたのは天羽だったと思います(笑
私もですが脇役がお好きな方って多いなと思いました。


執筆中に表現するのが難しかったシーン、楽しかったシーンを教えていただけますか?

3巻は割と弱っている矢代を描くことが多くて、でもできるだけ矢代は強く描きたい気持ちがあるのですが現実を考えるとそうもいかず、その辺りが難しかったかもしれません。楽しかったのは、3巻の16話最後のあたりでわりと長めに描いたシーンです。楽しく描けました。


『囀る鳥は羽ばたかない』は、現在、ihr HertZで連載中です。読者の皆様も今後の展開をますます楽しみにしていることと思います。注目してほしい点がありましたら、ぜひ教えてください。

やっぱり二人の関係性の変化です。展開上ヤクザ的な部分も多くなっていますが、基本的に描きたい部分はラブなのでそこを楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。


六月になります。今年もあっという間に半分が終わろうとしていますが、お仕事以外ではどんなふうにお過ごしですか?

海外ドラマ熱が再燃中です。キャラクターに個性ある刑事ものが特に好きです。最近のお気に入りは「MAJOR CRIMES」です。以前はチューナーで見ていましたが、今は有料動画配信サイトがいくつもあったりしてスマホでもタブレットでも観られるので良い時代になったなあとしみじみしてます。
それと地元のサッカーの試合を観に行ったりしてます。J2ですが、なんとかJ1にあがって欲しい…!


夏はご予定はありますか?

やっぱり旅行でしょうか…。昨年は観光地を回り過ぎて疲れてしまったので、今年は自然のある観光地でゆっくりしたいです。


最近、ハマっているものがありましたら、教えてください。

上の方の質問でだいぶ答えてしまいました(笑
相変わらずアボカドを食べてます。マグロと混ぜて丼にしたり生春巻きにしたり。


前回、性格がまっすぐだったりしてスレてない攻とスレてる受が好きだとお答えいただきましたが、好きな受&攻のタイプに変化はありますか?

基本的にそのラインで変わりありませんが(笑)そういえば最近俺様というか堅い感じのかっこいいノンケ攻と執着受もいいなあと思ったりしました。


最後に、読者のみなさまへメッセージをお願いいたします。

毎度亀の歩みのような発刊ペースで申し訳ないですが、懲りずにお付き合いいただけると幸いです。


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Comics 1 -Special- 著者インタビュー http://saezurutoriha.sub.jp/saezurutoriha/2013/01/21/comics-1-special-interview/ Mon, 21 Jan 2013 03:26:32 +0000 http://saezurutoriha.sub.jp/saezurutoriha/?p=241 「囀る鳥は羽ばたかない1」に関する質問です。 2013年1月30日に...]]>

「囀る鳥は羽ばたかない1」に関する質問です。

2013年1月30日にihr HertZから『囀る鳥は羽ばたかない1』が発売になります。
初コミックス『どうしても触れたくない』から四年四ヶ月ぶりの新刊になりますが、今のお気持ちを教えてください。

そうですね、間があきすぎてて気分的には2冊目の初コミックスです。
すごく気に入ってる作品なので本にして頂けて嬉しいです。


作品のスタートは影山と久我の出会いである『Don't stay gold』からになります。
この時点では矢代はまだバイプレイヤーですが、矢代を主役にする構想はどの時点で生まれたのでしょうか?

最初は先の事を考えたりして途方に暮れてたりしましたが、現在は今その時のキャラの動向を楽しんでもらえるといいなと思うようになり、余裕を持って描けるようになりました。単巻の時はプロットが数枚で済むのでストーリーラインが一本で済み起承転結も分かりやすかったのですが、「囀る~」はラインが2本(恋愛と極道の部分)があったり過去との交錯もあるのでいつもよりは多少ちゃんとしたプロットを作っています。長い連載は初めてなのでいまだ手探り状態です。


メインの登場人物となる矢代、百目鬼、影山、久我、それぞれ過去を抱えています。キャラクターを作る際、ヨネダ先生が大事にするのはどんな部分でしょうか?

良いところと悪いところみたいな対比的な部分です。
関係性なら妙に照れがあって必要以上に馴れ合わない、馴れ合えないところです。
それと、基本的に友達がいなそうな人が好きです。久我は例外的に子分や友達がたくさんいると思いますが(笑


主人公の矢代はかなり複雑なキャラクターです。自分のことがどうでもいいというか、破壊的な一面を持つというか。 どうしてこのキャラクターを主人公にしようと思ったのか、教えていただけますか?

難しくて面白そうだったからです。
誰しもとは言えないけれど、人の矛盾した部分ってあると思うんですが。例えば、こうありたい自分と、実際の自分との矛盾とか。大切にしたいのに傷つけてしまいたくなるとかそういう。一本筋が通った人間よりも矛盾があるほうが人間らしいし面白いなと。
大なり小なりあるそういう矛盾の幅が大きいのが矢代なのかなと思います。素直じゃない上、頭のおかしな行動をとるので思った方向に進んでくれないとても描きにくいキャラクターです。
でもそこが描いててわくわくするところかもしれません


よく喋る矢代に対して百目鬼は言葉数の少ないキャラクターですが、表情や仕種から気持ちは伝わってきます。百目鬼のキャラクターはどういうふうに生まれてきたのですか?

矢代に合う相手を考えたらこういうキャラクターになりました。
百目鬼は矢代ありきのキャラクターです。
矢代がいて初めて機能するというか。


作品の構想段階と話数を重ねるに従って、イメージの変わってきたキャラクターはいますか?

七原ですね。1巻はさほどでもないですが、2巻では…。
お気に入りはやっぱり矢代と三角ですね。三角は特に回想で出た頃のギラギラしてる時がいいです。いつか描きたいです。


本作品ではヤクザの世界が描かれています。この世界を執筆する上で気をつけていることはなんでしょう?

これも2巻くらいからですが、できるだけ豊満体形なひとを脇に描こうとしています。ヤクザって太ってる人多いんですよね…


表題となっている『囀る鳥は羽ばたかない』、『Don't stay gold』、『漂えど沈まず、されど鳴きもせず』と、どのタイトルもとても印象的です。タイトルはどうやって考えられるのでしょうか?

「漂えど沈まず」は元々好きな言葉でした。矢代の雰囲気に近いなあと。そのままよりはもじろうと、「鳴きもせず」が動物的でいいなと思いつけました。
「Don't~」はstay goldという言葉から、久我を指しての影山の「それ以上輝いてくれるな…」という皮肉めいた気持ちです(笑
「囀る~」は、「漂えど~鳴きもせず」の動物的な感じから受けてつけました


執筆中に表現するのが難しかったシーン、楽しかったシーンを教えていただけますか?

やはり「囀る~」2話ですね。例のコンドームのシーンが楽しかったです。
それと、女の子と話す矢代というのが難しいけれど楽しかったです。
あと全体に卑猥な単語がたくさん出てくるので(肉便器とか公衆便所とか)いくつくらいそういう単語出せるかとかどうでもいいところで楽しんでいました。


『囀る鳥は羽ばたかない』は、現在 ihr HertZ で連載中です。 読者のみなさまは続きをやきもきしていると思います。
ここに注目してほしい!という点などありましたら、ぜひ教えてください。

百目鬼と矢代が今後お互いにどう変わっていくのかですね。それと、また久我や影山も出てくるのでこの二人が絡んだ主役二人も見方が変わって面白いかも…?


まずはペンネームの由来について教えていただけますか?

周囲に「~田」というPNのひとが多くてノリでつけてしまいました…。


BLマンガを描くようになったきっかけを教えてください。

中学生の時に、BLを知ってなんとなくノートに描くようになりました。
そのころから無表情受とか短髪攻ばっかり描いていました。


お仕事中、これだけは欠かせないという癒しや心の支えはありますか?

癒しとは違いますが音楽ですね。必ず作品の雰囲気に合う曲をかけるようにしてます。
基本仕事中は、癒えないです…仕事を終えたら癒えます…癒えたらまた癒えない日々に突入します。


最も好きな攻&受のタイプ、シチュエーションについて語ってください。

最近は性格がまっすぐだったりしてスレてない攻とスレてる受が好きです。


ヨネダ先生にとって『萌え』とはなんでしょう?

日々の潤いです。


最後に、読者のみなさまへメッセージをお願いいたします。

2冊目のコミックス、長らくかかってしまいました。次はなるべく早く出せるようにしますので、ぜひ読んでやってください。
また、お手紙やメールなどで感想くださり本当にありがとうございます。


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