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作品紹介

 2012年11月30日

あいつは俺が知っている男か?
JR新橋駅近くで店を持つ桐島司郎は、
澤乃組の飴屋が経営する消費者金融に借金を返すため日々働いている。
そんなある日、飴屋から破格のアルバイトを提案される。
報酬は五百万円、五日後に結婚式を挙げる花婿の
二十四時間つきっきりのボディガードだ。
ヤクザは大嫌いだし、そんな仕事はろくでもないものに決まってる。
そうわかっていても日々の生活のため、
しかたなく提案を受けたのだが、
現れたのは司郎が忘れることのできない男だった!?
 
 
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誕生日 2月21日
誕生日 O型
誕生日 西寄り
誕生日 歩いてる時に好みの建物や猫を探すこと
誕生日 飴屋がドスを口にくわえてるところ
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Q 11月30日にSHY NOVELS『狼と狐の夜』が発売になります。SHY NOVELSでは約2年ぶりの新刊となりますが、今の率直な気持ちを教えてください。
  A 久しぶりで嬉しいです。シャイノベルスは、装丁やイラストがワイドで見られるところがとても好きなのです。たぶん私が一番楽しみにしてますが、楽しんでもらえるよう祈っております。
Q 今作のタイトル『狼と狐の夜』。とても印象的なタイトルですが、どういうふうにこのタイトルを決められたのか教えていただけますか?
  A 零が人を化かす狐みたいなイメージで、それなら司郎は狼かな、と。イソップとかだと、狼ってけっこうワリを食ったりしてるじゃないですか…。最初は引っかき回したり追いかけっこしてるイメージで『狼と狐のロンド』だったのですが、内容に比して軽やかすぎると言われたので、うーんと考えて『夜』にしました。決まってみると、ひらがなを挟んで一文字の漢字が3つ並んでいて、引き締まったタイトルになったなと思います。
Q 主人公の桐島は鉄板焼き屋兼飲み屋を経営の元プロボクシングチャンピオンです。元プロボクサーは、高遠先生の桐島アピールポイントだとうかがいました! 高遠先生は闘う男がお好きなのでしょうか?
  A えっ。いや、痛そうなのが苦手なので格闘技は見ないのですが、でもロンドンオリンピックで金メダルを獲得したので、一瞬ボクシングブームが来たかと思って…。女子には来てませんと担当さんに言われましたが。でも男だったら何かと闘っていて欲しいですよね! 仕事とか己とか欲望とか。
Q 桐島の店『なっちゃん』は新橋にあるため、作品のなかにも新橋のシーンがよくでてきます。他にも神楽坂など大人の街、飲み屋といった印象の強い街がでてきますが、そこは意識されているのでしょうか?
  A 都内で、オシャレな街でも危ない歓楽街でもなくて、新宿や丸の内みたいな中心地でもない、適度に都会で適度に汚れてて、いろんな人生が吹き溜まっていそうなところ、と考えて新橋にしました。モデルは特にないですが、実際に行くと、まさにこんな感じ! というお店があって楽しいところです。あと、司郎は広島出身なのですが、広島ではお好み焼き屋や鉄板焼き屋に○○ちゃんという屋号が多いそうなので、なっちゃんという店名になりました。
Q 今作では、個性的なヤクザ飴屋が登場します。あとがきを拝見しますと、口絵で飴屋のシーンをご希望されたとのことですが、飴屋を書くにあたって特に意識されたことはなんでしょうか?
  A ヤクザはちゃんと反社会的な存在として書きたいです。だから自分が書く場合、主役にするのは難しいのですが……破滅エンドでよければ書けるかも。人のを読むのは好きです。
Q 出しそびれてしまったエピソードや、本編には出てこなかった設定がありますか?
  A あります。山のように。いつか機会があれば書きたいです。
Q 『狼と狐の夜』の中で、読者のみなさまにぜひ注目していただきたいポイントを教えてください。
  A 司郎が借金持ちでお人好しでスペック低くても、いい男に書きたいと思って書きました。司郎と和樹の関係はひそかな私的ポイントです。あと、広島風お好み焼きはおいしいですよね! お祭りとかで屋台で買って食べるよりも、お店でどーんと焼いてもらう方がおいしい気がします。
Q ところで、気になっている方も多いと思うのですが、次回作の予定はお決まりでしょうか?
  A も、もちろん、『世界の果て~』を書きますよ! ここで書けば後に引けなくなりそうなので、書いておきます。
Q ペンネームの由来を教えてください。
  A ペンネームを付けなくちゃいけなくて悩んでいる時に読んだ本の、「高く遠くはるかなところ」という言葉から付けました。最初は春加でした。でもどこかに引っかかる文字を入れたくて、のちに琉加にしました。
Q 小説を書き始めたきっかけを教えてください。また、一番最初に書かれたのはどんな物語だったのでしょうか?
  A タッチタイピングを習得するためにたくさん文章を打とうと思い、たまたまその頃初めてBLを読んで、こういうの書いたら楽しいかも…と書いてみました。せっかく書いたので投稿したら雑誌に載せてもらえて、今に至ります。生まれて初めて書いた小説は、高校の夏休みの課題でした。夢の中で人を殺して、朝起きたら自分が血まみれで、本当に人を殺したと思い込んで……というストーリーでした。たぶん観た映画の影響を受けたんだと思いますが、国語の先生に精神状態を心配されました。
Q 普段読まれる本はどのようなジャンルが多いですか? 今までで特に影響を受けた作品がありましたら教えてください。
  A ミステリとSFの波が数年おきに来て、その合い間はどちらでもない本を読むという感じです。影響はいろんなものから受けていると思いますが、書くという点では、たぶん子供の頃に読んだコバルト作品(氷室冴子さんとか新井素子さんとか)や、平井和正氏のウルフガイ(少年の方)が根っこにある気がします。黒髪のストイックな青年がマッドサイエンティストに拉致されて人体実験されるとか、たまらないですよね!
Q お仕事中にこれだけは欠かせない、というものはありますか?
  A コーヒーと、ビスケットの類かチョコレート。最後の方のせっぱ詰まっているところだけ音楽。
Q 高遠先生にとって『萌え』とはなにか教えてください。
  A む、難しい…。グッとくる感じとか、ぐらっとくる感じとか、ぞくぞくする感じとか。私にとってはメインディッシュじゃなくて、副菜(もしくは味付け)の一種かなと思います。いくらおいしい肉(ストーリー)でも、それだけ食べるのはつらい、好みの味付けだと肉が何倍にも引き立つ、みたいな。
Q あと一月で2013年も終わってしまいます。少し早いですが、来年の抱負をお聞かせいただけますか?
  A シリーズ全部終わらせたいです…。
Q 最後に、読者のみなさまへメッセージをお願いいたします。
  A 書きたい時に書けるものから書いててすみません…。それも読んでくれる人がいるからこそです。たぶん私は読者がいなかったらBL書かないと思う。だからこそ、楽しんでもらえるものを書きたいです。いつもありがとうございます。
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元刑事の黒澤統一郎は、渋谷区神泉に黒澤調査探偵事務所を構えている。
そこにはいろんな人生を抱えた人が訪れる。
ある雨の日、少女と見紛う少年・奏がやってきた。
三年前に行方不明になってしまった双子の兄・律を探してくれ、と。
一度は依頼を断った黒澤だが、かつての同僚で現役刑事である櫂谷雪人も
ある事件の関係で律を探しており、ふたりは協力することになる。
静と動。理性と本能。
好対照な雪人と統一郎の関係は、統一郎が刑事をやめてからも続いていた。
甘い一夜の記憶を忘れたふりをして。複雑に絡み合う過去と現在。彼らの未来は──!?

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渋谷区神泉に調査探偵事務所を構える黒澤統一郎は、
暑い夏の夜、元同僚で渋谷警察署の刑事である櫂谷雪人から呼び出される。
補導された少年が、おまえの名刺を持っている、と。
それが新たな事件の始まりだった──!
妹・澪子の死の真相を独り探り続ける黒澤。
雪人は自分の知らない影を統一郎のなかに見つけ、激しく動揺する。
自分はあの男の何を知っていて、何を知らないのか──
そんなとき、雪人は公安の鴉と呼ばれていた鷹取から統一郎の行確を命じられて……
甘い一夜の記憶を封じたふたりの想い、そして見失った真実の行方は!?

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